- 2008年2月18日 00:06
- IAV news
2008年2月17日のNicolas BUFFE artist talk @ Ino Artists Villageは大盛況のうちに終了致しました。
興味深いお話をしてくださったニコラさん、ご来場くださった皆様、強い風が吹く中お越しいただき、ありがとうございました。
ニコラさんにはこれまでの活動や制作意図などについてお話していただきました。
スライドで見せていただいた作品群には一貫してモノクロームの装飾が施されており、そこにはグロテスク装飾、アニメ、コンピュータ・ゲームなどのキャラクターといった、一見何の関係も無いモチーフが混在して描かれていました。しかし、それらは単色線、シンメトリックな構図の採用によるためか、妙な一体感(ユニティ)を有していました。彼は「グロテスク装飾とアニメ、コンピュータ・ゲームには共通する要素が少なくない」と話していました。
また、彼は教会などの歴史的建造物でも作品を展開しており、場所性、作品の変容していくプロセスを取り入れた表現を行っていました。過去にあった建築要素を非永続的なマテリアルで再構築することにより、未来をシミュレートするものなど、興味深い試みがなされていました。「雨風に弱い段ボールの建造物も丈夫な石で造られたそれもいずれは同じように崩れゆく運命にある」と彼は話していました。
このように、ニコラさんは一見相反するものに共通項を見出しそれらを提示することにより、見る者に新たな視点・価値観を与えていました。
今後もstudio101では様々な催しを行っていきますので、よろしくお願い致します。