- 2008年10月15日 15:02
- IAV news
井野アーティストヴィレッジは、東京藝術大学と取手市との連携事業として、2007年12月にオープンしました。UR都市機構の協力により、取手井野団地内の旧ショッピングセンター1棟を改修し、若いアーティストたちの共同アトリエとして割安で提供されています。現在、7つのスタジオに合計34名のアーティストが日夜制作に励んでいます。
若いアーティストにとって大学卒業後に抱える最大の問題は、いかに作家としての活動を継続していくかであり、そのためには制作活動の拠点(制作場所、作品の保管場所)が必要不可欠です。私たちは、大学キャンバスのある取手市内に彼らの制作拠点、そしてアーティストたちが集える魅力的な場所を確保することで、学生・卒業生の定住化を促したいと思います。市内中心部に位置する団地内というロケーションに、様々なジャンルの年代も異なるアーティストが多数集まることで、住民にとっても魅力的な交流と発見の場所となるべく、ここを拠点とした様々な活動を展開していきます。
取手アートプロジェクト2008が取手井野団地を会場として開催されるのに合わせて、井野アーティストヴィレッジでもスタジオを公開し、メンバーによる作品展示を行います。井野アーティストヴィレッジは、若い才能の育成と新しいアーティストのデビューの場となるに違いありません。
井野アーティストヴィレッジ代表
渡辺好明[東京藝術大学・教授]