INO ARTISTS VILLAGE - "Material and Form" in a digital age

"Material and Form" in a digital age

Material_and_Form(2).jpg

"Material and Form" in a digital age
レイチェル・アダムス/上出惠悟/笹川治子
2014年9月26日(金)?10月19日(日) 10月23日(木)まで会期延長
11:00-19:00 会期中無休
オープニングレセプション | 9月26日(金)18:00-
作家在廊 | 9月26日(金)
会場 | Yoshimi Arts
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F
TEL/FAX 06-6443-0080
E-MAIL info@yoshimiarts.com
URL http://www.yoshimiarts.com
協力ギャラリー | domobaal (London)

日本のアーティストは、明治以降常に西洋文化を習得しようとしてきました。1950年代から現代美術という新しい概念と向き合い、60年が経ちました。世界では、現代美術は普遍的なものとなり、日本においても西欧の現代美術を模倣するだけでなく、普遍的になった現代美術を手段にして日本の豊かな文化を新しく表現していこうという世代が現れてきたように思います。また、イギリスなどのヨーロッパやアメリカでは、具体やもの派が評価されています。

今回参加するイギリスの作家、レイチェル・アダムスが使う素材の一つは紙(コピー用紙)です。紙は、私たち日本人にとって特別でなじみ深い素材です。ほんの数十年前まで殆どの日本の家屋は木(柱)、泥(壁)、および紙(戸)から作られていました。部屋と部屋の間や、家屋の内と外は襖によって簡易的に仕切られています。西洋は石造りの家屋で、部屋と部屋の間や、家屋の内と外は完全に仕切られています。個人のプライバシーの考え方や、内(生活)と外(自然)との関わり方に違いがあるように思えます。

今展では、デジタル時代を生きる、イギリスの作家であるレイチェル・アダムスの作品と、日本の作家である上出惠悟と笹川治子の作品を展示致します。三作家は社会やそれぞれの国や現在身を置く環境の歴史を深く考察する事を作品制作の拠所としていますが、素材にアプローチし、そこから形が立ち上がり、表現された三作家の作品の、類似性や相違性をギャラリーで可視化する事で、素材とその意義と可能性について深く考察したいと考えております。