INO ARTISTS VILLAGE - 2015年7月

2015年7月

《写真》見えるもの/見えないもの #02

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《写真》見えるもの/見えないもの #02
会期: 2015年7月13日(月)- 8月1日(土)
午前10時 - 午後6時
※8月1日(土)最終日は午後5時まで
会期中無休
会場: 東京藝術大学大学美術館 陳列館1階、2階
観覧料: 無料
主催: 東京藝術大学、《写真》展実行委員会
助成: 芸術文化振興基金助成事業、藝大フレンズ賛助金助成事業、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人花王芸術・科学財団、公益財団法人野村財団、宮田学長学術研究基金
認定: 公益社団法人 企業メセナ協議会
協賛: 株式会社資生堂、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン
協力: アワガミファクトリー、エプソン販売株式会社、株式会社東京スタデオ、コエドブルワリー、全日本鏡連合会
URL: http://www.mierumienai02.com
Facebook: https://www.facebook.com/mierumienai02
お問い合わせ: 《写真》展実行委員会
E-Mail: info(a)mierumienai02.com


Area Park  Osamu James Nakagawa
今 義典  佐藤 時啓
佐野 陽一  下村 千成
鈴木 理策  塚田 史子
永井 文仁  野村 浩
村上 友重  安田 暁
榮榮&映里


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写真は19世紀の発明以来、社会にとって様々な影響を与えてきました。現在は圧倒的なデジタル時代を迎え、携帯電話にもカメラが仕込まれたことによって、誰しもが日常的に写真イメージを手にするようになったといえるでしょう。しかし、あまりにも 日常化したために、デジタル以前のように「写真」そのものについて思考することが少なくなり、むしろシャッターを押しさえすれば、考えずにイメージが得られる時代になったのかもしれません。本展覧会は、そのような時代にあって、再度「写真」とは? と問いかける意図を持って企画されました。
2007年に開催された「《写真》見えるもの/見えないもの」展は、写真表現に本質的に備わる重要な両義性、つまり写真の機械的に写ってしまうイメージの超具象性と、写そうとする思念の抽象性という表裏の関係性について基本的なテーマとしました。即物的なイメージ の強さとともに、写っていない部分をいかに読み解くかは現在にも通底する重要な要素です。7年が過ぎ、今回はさらなるデジタル時代の進行を受け、新たに生まれた様々な可能性とともに、現在における「写真」を再考したいと考えます。 銀塩写真とデジタル写真には技術的な違いがありますが、その表現に差異はあるのでしょうか? 現在は、材料が100%満足できるとは言えないまでも成熟した銀塩写真の技術があり、しかも円熟期を迎えつつあるデジタル技術のその両方が混在する時代といえます。このような時代にあって技術的な側面の検討から、さらには新たな融合の可能性をも探ってみたいと考えます。 また、現代に生き制作発表するということは、社会に対する何がしかのアクチュアルな思考が下敷きになっています。今回はそれぞれ海外にベースをおきながら、日本をテーマにした作品を制作してきたアーティストの参加によって、現在の日本を鏡のように映し出し俎 上に乗せる意図もあります。世界と日本、日本の中の世界、「写真」を中心に写真表現を通じて社会との関係を思考することは最も重要な意味合いととらえます。そして「《写真》見えるもの/見えないもの #02」展を開催し、幅広く深い「写真」についての思考を深める機会になることを期待します。

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INO ARTISTS VILLAGE OPEN STUDIO 2015

  • Posted by: studio101
  • 2015年7月 8日 09:50
  • IAV news

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INO ARTISTS VILLAGE OPEN STUDIO 2015
日時:2015年7月18日(土)、19日(日) 11:00-18:00
場所:井野アーティストヴィレッジ
入場無料
お問い合わせ:inoav101@gmail.com
主催:井野アーティストヴィレッジ
協力:取手市、UR都市機構、取手アートプロジェクト

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2015年井野アーティストヴィレッジ オープンスタジオに際して

団地の中にショッピングセンターがあった。しかしいつのまにかシャッター街になってしまった。そこが取手市とURと東京藝大の三者による共同事業としてリノベーションされ、井野アーティストヴィレッジが誕生したのは、すでに8年前になる。2011年の震災と原発事故の直後は退去するアーティストも多くいたが、その後状況も安定し、最近は再び賑わってきている。近所には、工場跡を使ったさらに広大なスペースを使ったアトリエも登場したが、IAVのアドバンテージは駅から歩ける距離と小ぎれいなところ。もちろん、団地の中にあるという人との距離の近さが特筆されるだろう。一方、井野団地の人々にとってアトリエはどのように思われているのかは分からない。がしかし、子供達の絶好の興味の対象になっているのは確かだ。残念ながら毎日は開いていないが、週末にはアトリエに若いアーティストが集い、101のウインドウギャラリーではときおり展示が行われ、深夜の広場にも明かりを灯している。芸術と団地、この一見違和を感ずる組み合わせこそが、井野アーティストヴィレッジ最大の特質であり、また可能性でもある。今回のオープンスタジオでもアーティストには気軽にお声がけいただきたい。交流を深めることが我々の望みであり、アートは日常の生活の中からこそ始まると思うのだ。そんなことを一歩ずつたゆまず進めていきたい。

IAV代表 東京藝術大学教授 佐藤時啓

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WORKSHOP AND EVENT

7/18(土)11:00〜(受付 12:00まで) スタジオ102
つちやあゆみ ワークショップ
「くるくる回る歯車バッジ/マグネット」

色んな種類の木で出来た歯車の中から、お気に入りを組み合わせてオリジナルの歯車アイテムを作ろう!
対象:全年齢(未就学のお子様には保護者の付き添いをお願い致します)
定員:随時5組
参加費:500円
その他:作業時間目安20〜60分

7/18(土)13:00〜15:00(開場 12:30) スタジオ104
飯田高誉・椹木野衣 対談
「終わらない戦争 2.0」

『対談「終わらない戦争」椹木野衣&飯田高誉』は、2009年10月に飯田高誉氏企画の展示「戦争と芸術?」で行われました。椹木野衣氏の会田誠氏との共著「戦争画とニッポン」の出版、そして飯田氏の企画監修「被曝70周年記念事業 TODAY IS THE DAY:未来への提案」展を受けて、この度「終わらない戦争2.0」として、戦争と美術、戦後日本美術、そして現在の問題について対談を行います。
参加費:無料
企画:SUNSHINE NETWORK Japan
共催:actica

7/19(日)13:00〜 スタジオ105
藤木光明・渡瀬愼也 ワークショップ
「ホットボンドで昆虫を作ろう」

ホットボンドを使って、昆虫を作ります。バッチにもなるよ。
対象:小学生以上大人まで
定員:30名
参加費:100円


7/19(日)14:00〜17:00 スタジオ103
知念ありさワークショップ
「点々で体に絵を描こう!」

ボディーペイント用の絵の具を使い、手や足に点々で絵を描きます。呼吸を整え、普段、凝視しない自分の体を観察してみましょう。出来上がった作品は写真を撮り、ご希望があればプリントします。対象:小学生以上(未就学児は保護者同伴であればOK)
注意:絵の具がつく場合がありますので、汚れても良い服装でお越し下さい。
その他:定員 一度に5名まで

7/18(土),19(日)11:00〜18:00 各スタジオ前
「アーティスト青空市」 ※雨天の場合には各アトリエ内
井野アーティストヴィレッジのアーティストが、まだ使える素材の青空市を開催。どんな素材から作品が生まれているのか、という発見あり、この人の素材はなるほど、こういう感じなのね!といった驚きもあり。掘り出し物もあるかも!