- 2015年7月 8日 09:54
- studio artists news
《写真》見えるもの/見えないもの #02
会期: 2015年7月13日(月)- 8月1日(土)
午前10時 - 午後6時
※8月1日(土)最終日は午後5時まで
会期中無休
会場: 東京藝術大学大学美術館 陳列館1階、2階
観覧料: 無料
主催: 東京藝術大学、《写真》展実行委員会
助成: 芸術文化振興基金助成事業、藝大フレンズ賛助金助成事業、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人花王芸術・科学財団、公益財団法人野村財団、宮田学長学術研究基金
認定: 公益社団法人 企業メセナ協議会
協賛: 株式会社資生堂、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン
協力: アワガミファクトリー、エプソン販売株式会社、株式会社東京スタデオ、コエドブルワリー、全日本鏡連合会
URL: http://www.mierumienai02.com
Facebook: https://www.facebook.com/mierumienai02
お問い合わせ: 《写真》展実行委員会
E-Mail: info(a)mierumienai02.com
Area Park Osamu James Nakagawa
今 義典 佐藤 時啓
佐野 陽一 下村 千成
鈴木 理策 塚田 史子
永井 文仁 野村 浩
村上 友重 安田 暁
榮榮&映里
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写真は19世紀の発明以来、社会にとって様々な影響を与えてきました。現在は圧倒的なデジタル時代を迎え、携帯電話にもカメラが仕込まれたことによって、誰しもが日常的に写真イメージを手にするようになったといえるでしょう。しかし、あまりにも 日常化したために、デジタル以前のように「写真」そのものについて思考することが少なくなり、むしろシャッターを押しさえすれば、考えずにイメージが得られる時代になったのかもしれません。本展覧会は、そのような時代にあって、再度「写真」とは? と問いかける意図を持って企画されました。
2007年に開催された「《写真》見えるもの/見えないもの」展は、写真表現に本質的に備わる重要な両義性、つまり写真の機械的に写ってしまうイメージの超具象性と、写そうとする思念の抽象性という表裏の関係性について基本的なテーマとしました。即物的なイメージ の強さとともに、写っていない部分をいかに読み解くかは現在にも通底する重要な要素です。7年が過ぎ、今回はさらなるデジタル時代の進行を受け、新たに生まれた様々な可能性とともに、現在における「写真」を再考したいと考えます。 銀塩写真とデジタル写真には技術的な違いがありますが、その表現に差異はあるのでしょうか? 現在は、材料が100%満足できるとは言えないまでも成熟した銀塩写真の技術があり、しかも円熟期を迎えつつあるデジタル技術のその両方が混在する時代といえます。このような時代にあって技術的な側面の検討から、さらには新たな融合の可能性をも探ってみたいと考えます。 また、現代に生き制作発表するということは、社会に対する何がしかのアクチュアルな思考が下敷きになっています。今回はそれぞれ海外にベースをおきながら、日本をテーマにした作品を制作してきたアーティストの参加によって、現在の日本を鏡のように映し出し俎 上に乗せる意図もあります。世界と日本、日本の中の世界、「写真」を中心に写真表現を通じて社会との関係を思考することは最も重要な意味合いととらえます。そして「《写真》見えるもの/見えないもの #02」展を開催し、幅広く深い「写真」についての思考を深める機会になることを期待します。
□ オープニングレセプション
日 時 : 7月14日(火)18 : 30 ? 20 : 00
会 場 : 東京藝術大学大学内大浦食堂
出 演 : 出展作家
□ オープニングイベント
アーティストによるフロアレクチャー
日 時 : 7月14日(火)16 : 30 ?
会 場 : 東京藝術大学大学美術館 陳列館
出 演 : 出展作家
□ シンポジウム
タイトル : 《写真》3ヶ国会議
日 時 : 7月25日(土)14 : 00 ? 15 : 30
会 場 : 東京藝術大学 中央棟第三講義室
司 会 : 丹羽 晴美 (東京都写真美術館 学芸員)
出 演 : Area Park、Osamu James Nakagawa、佐藤時啓
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海外に拠点を置く本展出品作家によって、それぞれの表現のベースと日本に対する考えを語り合います。日本、米国、韓国の作家による自国の写真表現の現状からはじまり、現代の日本の写真表現や 社会などの共通項、または違いについて考える事で、今後の写真表現の可能性を探ります。
□ スペシャルイベント
タイトル : 見えるもの/見えないもの《聴こえますか?》
日 時 : 7月25日(土)16 : 30 ?
会 場 : 東京藝術大学大学美術館 陳列館
出 演 : フェデリコ・アゴスティーニ、野田 枝里、戸島 さや野
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フェデリコ・アゴスティーニ氏、野田枝里氏、戸島さや野氏による、スペシャルなヴァイオリン演奏会を本展展示会場で行います。3人の素晴らしいヴァイオリニストの演奏が各作家の写真作品と響き合い、何が見え、聴こえてくるのか。展示空間の様々な場所で行う為、スタンディングでご鑑賞いただきます。
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> 見えるもの/見えないもの《聴こえますか?》フライヤー
□ クロージングイベント
シンポジウム
タイトル : 写真の今日、写真の明日
日 時 : 8月1日(土)16 : 00 ? 18 : 00
会 場 : 東京藝術大学 音楽学部講義室5-109
司 会 : 飯沢耕太郎 (写真評論家)
出 演 : 出展作家
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本展出品作家によって各々が、自身の表現と写真の現状についての考えを語ります。 さらには作家自身の今後、写真の今後についての可能性を語るシンポジウムとなります。